自民・谷垣総裁 続く苦境 「体制強化」表明…出身派閥からも批判(産経新聞)

 自民党の谷垣禎一総裁は18日の記者会見で、来週にも党所属全国会議員による「両院議員懇談会」を開くことを明らかにした。党内で執行部批判が高まるなかで直接批判に耳を傾けるとともに、中堅・若手議員を積極的に登用し「体制の強化」(谷垣氏)に乗り出すという。しかし、18日の派閥総会では谷垣氏の出身派閥、古賀派の古賀誠元幹事長も公然と谷垣氏を批判するなど、執行部をとりまく状況はさらに厳しさを増しそうだ。

 執行部は、早ければ25日から「党運営のあり方」「憲法や外交防衛、行政改革」「持続可能な経済成長」の3テーマで、懇談会を開くことにしている。

 谷垣氏は党内の批判にこたえるためとして「影の内閣」や総裁直属で党の情報発信を担う「総裁室」の設置を検討している。会見では「中堅・若手が自信を持って発言していく場や環境を作ることが大事だ」と指摘した。そのうえで、「今必要なのは現行人事の見直しより、夏の参院選を党一体で戦うための大幅な体制の強化だ」と表明した。

 しかし、18日の古賀派総会では、古賀氏が「総裁をはじめ執行部に、参院選に取り組む緊張感や危機感が足りない。(執行部一新を求める)与謝野馨元財務相らの気持ちは理解できる」と谷垣氏を正面から批判した。

 また、額賀派総会では出席した参院議員から「新しい血をどんどん入れていくことが大きな選択、決断だ」(藤井孝男元運輸相)などと執行部一新の要求が相次いだ。

 ◆会談は仕切り直し

 谷垣氏はまた、与謝野氏が会長を務める「正しいことを考え実行する会」のメンバーとの会談を、一度は来週にも行うことを了承したが、谷垣氏側が大島理森幹事長の同席を求めたことに与謝野氏らが「執行部交代が言えなくなる」と反発、会談は仕切り直しとなった。

 党内の混乱は、夏の参院選の候補者選定にも波及した。徳島選挙区の公認候補に内定していたシドニー五輪競泳銅メダリスト、源純夏(すみか)氏(30)が18日、出馬辞退を表明した。無所属での出馬を目指す現職への説得が進まないために公認発表が遅れ、「熱意がそがれた」という。一方で「70歳定年制」を理由に見送りを決めた片山虎之助元総務相(74)の比例代表での公認が、参院幹部の中で検討されていることが明らかになった。参院内では参院執行部の一新を求める動きも本格化しそうだ。

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